吉原年齢とは年齢のサバの読み
みなさんは吉原年齢という言葉をご存知でしょうか。
例えばソープランドのホームページを見ると、在籍しているソープ嬢のパネマジや年齢が掲載されています。
吉原年齢は字のごとく、吉原のソープランドで働くソープ嬢の営業用年齢のことを指しているのです。
別にそれだけなら、たいしたことはないのですが…。
実は、あることで吉原年齢が有名になった経緯があるのです。
それは、ソープ嬢の年齢のサバの読み具合が半端なかったからです。
ソープ嬢の年齢を「3年で1つ年を数える」
吉原ソープランドではソープ嬢の年齢を「3年で1つ年を数える」のが、昔からの風習になっていました。
例えばソープ嬢の年齢が20歳なら20歳表記なのですが、吉原年齢はここから凄まじいのです。
「21歳表記なら実年齢は20歳代前半/22歳表記なら実年齢は20歳だ半ばから後半/23歳表記なら実年齢は30歳前後/24歳表記なら実年齢は30歳代後半/25歳表記なら実年齢は40歳前後…」
つまり吉原ソープランドで働くソープ嬢は、異常なほど実年齢と表記年齢が違っているのです。
それがソープランド業界で有名になり、吉原年齢という言葉になったのです。
そして吉原ソープランドで遊び慣れている男性は、年齢を理解したうえでソープ嬢を指名しています。
しかし、まったく苦情がないわけではありません。
初めて吉原ソープランドに遊びにきた男性は、表記年齢と実年齢の違いがあまりにも激しくて怒り出すことも…。
ただ吉原は古くから続く歴史ある街なので、今さら吉原年齢を廃止することは難しくなっている事実もあるのです。
そういうことを踏まえ、私たち男性は吉原ソープ嬢の年齢を理解したうえで遊ぶ必要あるといえます。
※ちなみに吉原ソープ嬢は、「年齢以上のテクニック&サービスで男性を魅了している」ことも忘れてはいけません。
吉原年齢のさらなる不思議現象
上項では、吉原ソープランドには吉原年齢が存在することを説明しました。
しかし、吉原年齢にはさらに不思議なことが起こっているのです。
それは吉原ソープランドに入店した時の吉原年齢は、お店を辞めるまでまったく変わることがないのです。
つまり、吉原のソープ嬢は「年をとらない」ということです。
吉原年齢で23歳と表記されたら実年齢で10歳年齢を重ねたとして、お店ではずっと23歳のままで公表されるわけです。
だから吉原ソープランドで初めて遊ぶ男性が、表記年齢と実年齢の違いでビックリしてしまうのです(頭にくる)。
でもソープランドで働くうえで年齢をごまかす配慮をせざるを得ない状況があることは、ある意味仕方ないこともかもしれません。
吉原年齢の流れをくむパネマジ
今までの流れで、吉原年齢がどういう存在なのか理解できたと思います。
吉原年齢を現在の風俗に当てはめてみた場合、実は同じようなことが行われているのです。
それが「パネマジ」です。
パネマジとはパネルマジックの略語を意味します。
ではパネマジのどういうところが、吉原年齢と似ているのでしょうか。
風俗店のホームページをチェックすると、必ずそのお店に在籍する女の子の顔や身体が掲載されています。
男性はそれをチェックして女の子を指名するわけですが、「写真とまったく違うじゃないか!」と…。
つまり、パネマジとはホームページに掲載されたパネルと実際の女の子の容姿の差が、あまりにも激しすぎる現象をいうのです。
パネマジができるような原因
しかし何故、こうしたパネマジができるようになったのでしょうか。
風俗店からしてみると、在籍する女の子は少しで可愛く見せたいと思っています。
その結果、腕の良い加工職人を雇い、パネルに修正を施すようになっていったのです。
パネマジが出た当初、「まったくパネルと違う女の子が出てきた/細身のスタイルだから指名したのに太った女の子が出てきた」といった苦情が多々あったようです。
ただ今となっては男性も「加工アプリを使用している」ことを前提にしているので、ほとんど気にしていない傾向にあります。
パネマジは吉原年齢と同じように、風俗の悪しき習慣として男性の間で不評なのは間違いない事実です。
・眼が小さいのにパネマジを使えば大きな瞳になる。
・オッパイが小さく太っているのにパネマジを使えば「ボン-キュッ-ボン」の魅力的な身体になる。
私たち男性は、「ウソの中から真実を見抜く」力も必要なのかもしれません。
実際に吉原年齢を指摘されたソープ嬢
吉原ソープランドで働いているソープ嬢の中には、実際にお客さんから「あなたの年齢は嘘なんでしょ!」と指摘されることがあるといいます。
もちろん吉原でそういうことを言うお客さんは粋とは言えませんが、そういうお客さんを上手にあしらうのもソープ嬢の腕の見せどころだと思います。
そして実際に「実年齢ではなく吉原年齢の意味でいえばウソではないんですけど……」と言って笑顔になれば、ほとんどのお客さんはそれ以上はつっこまないようです。
しかし、それでも執拗に言ってくるお客さんもいるそうです。
その場合、ソープ嬢は吉原年齢ができた背景を詳細に教えてあげるそうです。
それで、最後にある言葉を付け加えるそうです。
「吉原周辺で遊ぶ人にとって吉原年齢は周知の事実で、それが男性にとって粋の世界になるんですよ。」
※ちなみに吉原年齢を知らないで遊びにきたお客さんは、かなり悔しい思いをするそうです。
吉原年齢は源氏名と同じ
上記に明記した内容が、吉原年齢の概要になります。
吉原ソープランドで働いているソープ嬢は吉原年齢を表記するわけですが、もしかしたら吉原年齢は源氏名と同じようなものではないでしょうか。
「源氏名=お店で働くときだけの名前」のように、「吉原年齢=お店で働くときだけの年齢」と考えれば、理解できる部分もあると思うのです。
ちなみにデリヘルなどの風俗店ではあまりにも無理な年齢設定に矛盾を感じ、風俗店自らが年齢設定を実年齢に近い形にしているお店が増えている傾向にあります。
どちらにせよ、吉原年齢は長い歴史の中で生まれ育ってきた経緯があります。
確かに吉原年齢は悪しき伝統と思われるかもしれませんが、それが粋な世界でもあるといえるのではないでしょうか。